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北海道利尻島にある創業100年以上の老舗食事処、大漁亭(たいりょうてい)

自家製ダシ醤油でいただく、ウニ・ホタテ・イクラの大漁丼が人気のお店。

宴会専門の割烹料理店だった名残りから、全席完全個室の座敷席になっている。

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そのほか、利尻島の観光情報を一覧にまとめているので、以下も参考にしてほしい。

 

大漁亭 大漁丼

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  • 大漁丼 (ウニ・ホタテ・イクラ) 2,700円 (税込)
    香の物・付合せ・お吸い物付き

写真は大盛りで、ご飯のみ大盛りになる。

通常は有料だが、サービスしてくれたので大盛りの値段は不明。

高級なネタであるウニ・ホタテ・イクラの3色の海鮮丼に、普通の醤油ではなく自家製ダシ醤油がかけられている。

利尻島ではキタムラサキウニとエゾバフンウニの2種類が獲れるが、大漁亭で扱っているのはキタムラサキウニのみ。

エゾバフンウニに比べるとキタムラサキウニの方が値段は手頃だが、決して味が劣っている訳ではない。

それぞれ好みもあるだろうが、キタムラサキウニの方が値段が安い上に甘みが強くておいしく感じる。

さらにプチプチした食感のイクラ、肉厚なホタテと文句なくおいしい。

物足りなければ、自家製ダシ醤油も追加でかけてくれる。

ちなみに、漁師さんの周りで使われる浜言葉でキタムラサキウニは「ノナ」、エゾバフンウニは「ガンゼ」と呼ばれている。

 

大漁亭 メニュー

※写真を含め、記載してる価格はすべて税込。

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うに専門店といってもいい程、うにだらけのメニュー。

女将のオススメは、大漁亭でしか食べることができないオリジナルメニューだという土瓶蒸し。

  • うに土瓶蒸し 3,700円

お茶を淹れるときに使う土瓶に、パンパンにウニを詰め込こんで蒸した贅沢な一品。

1963年(昭和38年)に常陸宮正仁親王(ひたちのみや まさひとしんのう)が利尻島を訪れた際、大漁亭オリジナルの「うに土瓶蒸し」と「うに丼」を献上したという。

その証拠に、店内には当時の写真が飾られている。

ちなみに、海が荒れて何日も漁ができないときは、価格が高騰してウニが品切れになってしまうことがあるそうだ。

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大漁亭 お店情報

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大漁亭
たいりょうてい

1908年(明治41年)創業、利尻島で100年以上続いている老舗店。

当初そば屋として創業し、後に宴会専門の割烹料理店として芸者さんを何人も抱えていたという。

割烹料理店だったころは3階建ての店舗でしたが、1964年(昭和39年)に沓形(くつがた)一帯で起こった大火によって全焼してしまい、現在の2階建ての店舗へと建て替えたそうだ。

店内

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割烹料理店だった名残りから、すべてが完全個室の座敷席。

  • 個室座敷 約10室

ただ建物の老朽化もあり、ほとんどの個室は現在ほとんど使っていないとのこと。

住所

  • 北海道利尻郡利尻町沓形本町42
    ほっかいどう りしりぐん りしりちょう くつがた ほんまち 42

※左上の「拡大地図を表示」をタップするとアプリが立ち上がり、現在位置と合わせて店舗場所を確認することができる。

利尻の旅を楽しむためのグルメ・観光・駐車場などの情報を、1つの地図上で手軽に確認できるようにした「索楽 saku-raku 利尻島マップ

TEL

  • 0163-84-2308

営業時間

  • 11:00~20:00

島なので、閉店時間前に閉まってしまうことある。

事前に連絡しておけば、20時以降でも来店可能とのこと。

定休日

  • 不定休

基本的には年中無休だが、病気がちのおばあちゃんの看病のために休むことがあるそうだ。

駐車場

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  • 無し

大漁亭に専用駐車場は無い。

ただ、南へ100mほど行ったところに沓形の公共駐車場(写真)があり、無料で利用できる。

沓形公共駐車場
  • 24時間 開放
  • 無料
  • 13台

女将いわく、店舗前に止めてもいいとのこと。

大漁亭 情報サイト

 

サービスの自家製海苔

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大漁丼を食べ終わるまで、おしゃべり好きな女将とずっと話しをしていた。

先祖の話しから始まり、お店の成り立ち、利尻島のこと、町の成り立ちなど興味深い話しを色々教えてくれた。

その話しの中で聞いた、漁についてのおもしろい話を一つ。

通常、海で何かを獲るという行為は漁師の特権なので、一般の人が何か獲ると密漁となってしまう。

しかし、「カンサツ」という札を漁業組合から買うことで、密漁にならなくなるという。

  • カンサツ 1,500円で1年間有効

これを持っていれば、例えば利尻島で有名な利尻昆布を獲って販売することも可能になるという。

そんなカンサツを持っている大漁亭の女将は、島の岩場で獲ってきた岩海苔で自家製の海苔をつくっており、サービスで自家製海苔とご飯一膳を追加で出してくれた。

いつも食べている海苔と比べて香りが強く、かなり分厚くて食べ応えがある。

大漁丼を食べたばかりだったが、お替わりしたくなるほどおいしかった。

ちなみに島には暗黙のルールがあり、利尻昆布を含め海で獲ったモノは自分で消費するために獲るだけで、売る行為はしないそうだ。

 

同じ沓形にある、味楽・まつや食堂のラーメンもオススメだ。

そのほか、利尻島・礼文島の観光情報を一覧にまとめているので、以下も参考にしてほしい。

少しでも利尻島観光、礼文島観光の参考になればと思う。