Convenience at Holdom Station / photo by Richard Eriksson
コンビニ大手の一つ、セブンイレブンの親会社はよく目にするのでご存知の方も多いだろう。
セブンイレブンのCMにも名前やロゴが出てくる「セブン & アイ・ホールディングス」だ。
そのほかのコンビニ大手、例えばファミリーマートやローソンなどの親会社(主要株主)を知っている方は意外と少ないかもしれない。
そんなコンビニ大手の親会社(主要株主)を一覧にしてみた。
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コンビニ大手5社の親会社 (主要株主)
コンビニ大手5社の親会社(主要株主)を、2013年度の売上高ランキング順に紹介している。
第1位 セブンイレブン
02 7-Eleven in Atlantic City / photo by Jason Lam
正式名称
- 株式会社セブン-イレブン・ジャパン
主要株主 2014年2月28日現在
- 株式会社セブン & アイ・ホールディングス (持株会社) 100%【筆頭株主】
元はイトーヨーカ堂が直接の親会社だったセブンイレブン。
当時、イトーヨーカ堂が業績不調の中、子会社であるセブンイレブンの業績は好調で、親会社よりも時価総額(企業としての価値)が上回っていた。
この状況は、例えばセブンイレブンを欲しいと思った誰かが、親会社であるイトーヨーカ堂を買収すると、子会社であるセブンイレブンがセットで付いてくるお得な状態だった。
つまり、直接セブンイレブンを買収するより親会社であるイトーヨーカ堂を買収した方が安く済んでしまうため、狙われやすい状態に陥っていたことになる。
そんな中、堀江貴文率いるライブドアがフジテレビを標的とし、その親会社である日本放送を敵対的買収するという話が世間を騒がせる出来事が起こる。
これはまずいということで、イトーヨーカ堂は買収防衛策を目的(それ以外の目的もあり)として、2005年にセブンイレブン・イトーヨーカ堂・デニーズの3社によって持株会社 セブン & アイ・ホールディングスが設立され、セブンイレブンはその傘下となった。
持株会社とは
持株会社とは、その会社自体は具体的な事業活動を行わないで、他の会社の株式を所有することによって、
他の会社の事業活動を自社の管理化に置いて、他の会社を実質的に支配することを目的として設立された会社のことをいいます。
第2位 ローソン
Lawson / photo by studio tdes
正式名称
- 株式会社 ローソン
主要株主 2013年2月28日現在
※有名どころをピックアップしている。
- 三菱商事株式会社 32.36%【筆頭株主】
- 株式会社 NTTドコモ 2.09%
元はダイエーが親会社だったローソン。
しかし、その親会社であるダイエーの業績悪化により、ローソンの株式を三菱商事に売却してしまったため、2001年に筆頭株主がダイエーから三菱商事になった。
第3位 ファミリーマート
トトロ / photo by Maru Ishi
正式名称
- 株式会社 ファミリーマート
主要株主 2014年2月28日現在
※有名どころをピックアップしている。
- 伊藤忠商事 株式会社 30.65%【筆頭株主】※2015年3月末までに37%まで買い増し予定
- 株式会社 NTTドコモ 3.00%
- 株式会社 みずほ銀行 2.13%
- 日本生命保険相互会社 1.80%
元は西友が親会社だったファミリーマート。
その親会社の西友が伊藤忠商事にファミリーマート株式を売却し、1998年に伊藤忠商事が筆頭株主となった。
2010年には、ファミリーマートがam/pmを吸収合併している。
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第4位 サークルKサンクス
Circle K convenience store / photo by shankar s.
正式名称
- 株式会社 サークルKサンクス
主要株主 2014年2月28日現在
- ユニーグループ・ホールディングス株式会社(完全子会社) 100%【筆頭株主】
今も変わらず、親会社はユニーのサークルK。
2004年にサークルKとサンクスが合併し、社名は2つの名前を繋げた「サークルKサンクス」となった。
ちなみにサンクスは、長崎屋というスーパーが親会社だったが、現在その長崎屋はドン・キホーテの連結子会社となっている。
第5位 ミニストップ
ISM – Highway Style of Ministop / photo by Karl Baron
正式名称
- ミニストップ 株式会社
主要株主 2013年2月28日現在
※有名どころをピックアップしている。
- イオン株式会社 47.42%【筆頭株主】
- 千葉銀行 0.66%
- ゴールドマンサックスインターナショナル 0.66%
今も変わらず親会社はイオンのミニストップ。
2001年にジャスコからイオンに社名変更している。
高い年齢層には親しみのあったジャスコという店舗名やブランドの存在も、2011年に消滅してしまった。
コンビニ売上高ランキング表
下記表は、今回参考にした2013年度のコンビニ売上ランキング表。
まとめ
元は小売りスーパーだった会社が、コンビニという何でも揃う小さなスーパーを展開して親会社へなっていったが、ローソンは三菱商事に、ファミリーマートは伊藤忠商事にと、商社が親会社(筆頭株主)になっていく傾向にあるようだ。
そんな中、東海地区で主に店舗展開しているサークルKは、サンクスと合併してサークルKサンクスになったものの、ユニーの完全子会社は維持し続けているのは立派な企業努力だ。