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北海道礼文島にある、『礼文町郷土資料館』

人が住んでいる最北限の離島、礼文島で出土した「日本最北の重要文化財」が多数展示されている資料館。

島の成り立ちや盛んだったニシン漁なども見やすく・分かりやすく展示され、かなりの見応えで楽しめます。

館内写真撮影OKの資料館。

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礼文島のグルメや観光情報を一覧にまとめているので、以下も参考にしてほしい。

 

日本最北限の離島

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日本最北限の離島「礼文島」。

はるか昔は大陸と陸続きでした。

写真の向かって左手前が北で、有名な「スコトン(須古頓)岬」があります。

日本列島は6852の島から成り立っています。

この内、北海道・本州・四国・九州・沖縄本島を除く6847の島がいわゆる「離島」と呼ばれる島です。

この中には、現在ロシアに実効支配されている北方領土も含まれており、日本の最北端の離島は、この北方領土の一つである択捉島(えとろふとう)です。

したがって、礼文島は日本国内で人が住むことができる最も北の限界、つまり最北限の離島なのです。

礼文島 案内

 

土器コーナー

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主に土器が展示されているコーナー。

破片を集めて復元した土器のほか、そのまま出土されたような継ぎ目の無い土器もあります。

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「ミニレクチャー」と題して、実際に使われていたであろう状態で展示されていて、興味を惹きます。

土器には大きさや深さなど様々な形がありますが、それは中に入れる物、あるいは使い方による違いとも言えます。

土器の基本的な使い方は、「食べ物を煮る」「お湯を沸かす」という使い方です。

食べ物を煮た証拠としては、内側や外側に炭水化物(食べ物等がコゲて残ったもの)が付いていることがあげられます。

土器の使い方 案内

そのほか、食べ物などを入れておく保存用の土器も入れる物によって、底の深い・浅いを分けて使っていたようです。

水などの液体用には、ちゃんと注ぎ口のある急須のような土器まで作っている凝りようです。

 

道具・装飾品コーナー

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動物の骨を削って作られた道具や装飾品が展示されています。

最初の写真のような動物や人型の彫刻も展示されています。

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当時の人たちのゴミ捨て場を漁ることで色々分かってくるようです。

海を生活の場とした古代オホーツク人は、主食を海産物としていました。

礼文島のオホーツク人も様々な魚介類をはじめ、トドやアザラシ、鯨などを得ていたことが、遺跡で見つかったゴミ捨て場から大量に出土した骨や貝殻などから明らかになっています。

ゴミ捨て場からわかること 案内

そのほか、アホウドリやウミウ、カモメなどの海鳥の骨も見つかっているので、食べていたかもしれませんね。

ウニも当時から食べていたようです。

 

縄文人の服を試着

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縄文人が着ていたであろう衣服を想像復元。

太古の昔、海を越え礼文へ渡った縄文人たち。

日本最北の島に生きた彼らの衣服を想像して制作しました。

試着案内

資料館の一角に展示されており、無料で試着することができます。

アクセサリーや小物も置いてあり、「服+アクセサリー」の合わせ技で、かなり縄文感が出ます。

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礼文町郷土資料館

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礼文町郷土資料館

礼文町町民活動総合センター「ピスカ21」の建物内に併設された『郷土資料館』

資料館エリア内は、2フロア(1階・2階)にまたがった形で展示されています。

礼文島の唯一の玄関口、香深(かふか)フェリーターミナルから徒歩2分の場所にあります。

施設詳細

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礼文町町民活動総合センター「ピスカ21」の1階に『礼文町郷土資料館』の受付・入口があります。

料金

  • 大人(高校生以上) 300円
  • 小・中学生 150円
  • 小学生未満 無料

価格は税込です。

住所

  • 北海道礼文郡礼文町大字香深村字ワウシ958-4
    ほっかいどう れぶんぐん れぶんちょう おおあざ かふかむら あざ わうし

グーグルマップのアプリがインストールされているスマートフォンでご覧の方は、地図をタップするとアプリが立ち上がり、現在位置と合わせてご覧いただけます。

礼文島すべてのグルメ・観光スポット一覧マップ『礼文島マップ

TEL

  • 教育委員会事務局 0163-86-2119

開館期間・開館時間

  • 5月~10月 8:30~17:00

休館日

  • 月曜日

月曜が祝祭日の場合は、営業して翌日休み。

6月~9月の観光シーズンは無休。

駐車場

  • 無し

専用駐車場はありませんが、香深(かふか)フェリーターミナルの駐車場が利用可能。

 

来館記念品

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来館記念品 第1弾として入館時にいただいたモノ。

飴かと思いきや変な模様が...。

受付のお姉さんは「ビノスガイの平玉です。」と言って渡してくれました。

たしかに袋の裏にシールが貼ってありました。

国指定重要文化財「北海道船泊遺跡出土品」

ビノスガイ製平玉

直径は2cm前後。

ビノスガイは東北地方北部より北の海に生息する貝で、礼文島でも捕れる貝です。

この平玉は、船泊縄文人が大量に作った装飾品の一つです。

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ショーケースに入って展示されている「ビノスガイ製平玉」。

出土した重要文化財ですが、大量に出てきたので記念品にしたのでしょうか。

「包みが飴みたいで紛らわしいですね。」と言うと、受付のお姉さんが、

「そうですね。ラムネなんですけどね。」

...ラムネなんだ。

袋の裏をよく見ると、「スイーツ文化財 第1弾」と書かれていました。

来館記念品は「ビノスガイ製平玉そっくりにつくったラムネ」です。

 

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