A Dance…. / photo by Kamaljith K V
昔ほど見なくなったマッチ。
目にするところと言えば、ビジネスホテルの灰皿の中に入っているか、たまにお店のレジに置いてあるくらいだ。
しかし最近では、マッチ箱のレトロなデザインやエコ意識の高まりから、マッチに注目が集まっていることをご存知だろうか。
神戸にあるマッチの観光スポットや、マッチを使ったゲームなども合わせて紹介していく。
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参考サイト
マッチの兵庫
マッチと言えば兵庫県、というのをご存知だろうか。
姫路、そして神戸はマッチが特産品になっており、現在でも国内シェアの約90%は姫路で作られている。
マッチの歴史
国の輸出政策のとして、1876年(明治9年)に東京の柳原町でマッチの生産が始まる。
その後、東京から名古屋、名古屋から大阪と西へ広がっていき、結果的に兵庫県がマッチ生産の中心地となった。
中心地となった兵庫県の中でも、港があった神戸はマッチ生産が特に盛んになる。
そして、造船や鉄鋼などが発達してくるとさらに西へ移動し、最終的には現在でも約90%の国内シェアを持つ姫路がマッチの生産中心地に落ち着くこととなる。
photo by マッチ時報
実はマッチ大国だった日本
明治から大正にかけて日本のマッチ産業は、アメリカやスウェーデンと並ぶ、世界三大生産国だった。
その中のスウェーデンは、現在でもマッチ大国で、現在では世界一のマッチ大国にまで成長している。
世界一のマッチ大国だけあって、スウェーデンのイェンシェピング(イェンシェーピング)という町には、世界で唯一のマッチ博物館が存在しているほど。
環境に優しいマッチ棒
マッチは環境に優しい、つまりエコに繋がるモノと言われている。
なぜかというと、マッチの軸木にはアスペンという木が使われているから。
アスペンは成長が早く、伐採すより自然に増える量の方が多いと言われている木。
そして、アスペンの木は柔らかい特性があるため、建築やパルプ材には不向きであり、使い道があまり無い雑木だった。
この木をマッチの軸木に使うことによって、伐採する労力をかけても使い道がなかったアスペンの価値が上がり、結果的に森を守れるということになる。
マッチは燃やしてもダイオキシンは発生せず、使い終わった後も、材料は木なので土に還る。
このことから、マッチが環境に優しいと言われている。
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マッチの使い道
必勝だるマッチ / photo by : Takashi Matsumoto
環境に優しいと言われるマッチの使い道を考えてみた。
火種に使う
夏と言えばキャンプ、そしてバーベキュー。
どちらも火が必要で、その火を起こす時にマッチがあると便利だ。
火をつけた後は、マッチを投げ入れて一緒に燃やせる利点もある。
タバコに使う
これはタバコを吸う人限定だが、ライターと違ってマッチで火をつけた時は、なんとなく風味が変わるような気がする。
遊びに使う
昔やったマッチ棒のなぞなぞ。
マッチで「3+1=-2」の形を作る。
これにマッチを1本だけ加えて式が成り立つようにする。
定番の問題なので、答えが分かっている方も多いかもしれないが、正解は後ほど。
今ではスマホアプリでもあるほどで、毎日の頭の体操にはいいかもしれません。
コレクションする
独特なマッチ箱の画。
昔の日本では、浮世絵師だった人たちが書いていたそうだ。
それだけにクオリティーの高いマッチ箱も存在し、どこか懐かしい感じがするのかもしれない。
世界のマッチ箱デザインも多種多様なので、集めてみるのも面白いかもしれない。
神戸の北野工房のまち
神戸の観光スポット「北野工房のまち」の中にあるマッチ専門店。
名前もストレートに「まっち棒」。
レトロなデザインのマッチ、ユニークなマッチ、マッチ箱柄のTシャツなど、マッチに関するアイテムが豊富に取り揃っている。
photo by マッチ専門店「マッチ棒」
オンラインショップもあるので、覗いてみるだけでも楽しいかもしれない。
実際の店舗では商品を買うだけでなく、オリジナルマッチ箱が作れる体験メニューあるので、神戸に行くことがあれば寄ってみてほしい。
その際、建物横に併設された駐車場は少し割高なので、周辺の駐車場・パーキングについては以下を参考にしてほしい。
答え合わせ
マッチ棒のなぞなぞ、「3+1=-2」の答え合わせ。
「3」の前にマッチを1本置いて「-3」にする。
「=」にマッチを斜めにして「≠」の形にしても式は成り立つので正解だ。