Vintage Halloween Postcard Gibson / photo by Dave
ハロウィンも終わり、2014年のイベントはクリスマスと、年末年始を残すだけとなりました。
日本でも年々ハロウィンが浸透してお祭り状態となり、渋谷では機動隊が出動するほどの賑わいでした。
日本では仮装するハロウィンも、国が変われば内容も変わるようで、ハンガリーの一部ではこの時期になると黒猫の争奪戦が始まります。
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黒猫争奪戦
Vintage Halloween Cat Diecut / photo by photo by Dave
なぜ黒猫の争奪戦になるのかというと、ハンガリーの一部の悪魔崇拝者たちがハロウィンの時期になると、儀式の生贄として必要だからです。
そのため少し前の時期から動物保護施設や動物愛護団体などに問い合わせをして、里親になるという名目で黒猫の確保に動き出します。
ただそれを知ってか、施設、団体側もこの時期に黒猫の里親探しはしていない事にして、黒猫たちを守ります。
結局問い合わせがあっても、本当に里親になりたい人なのか、ハロウィンの儀式で必要なのか分からないんだったら、全部断ろうという事です。
幸福のシンボル 黒猫
イギリスでは、結婚する時に黒猫が横切ると幸せになると言われ、幸運や繁栄の象徴とされています。
中国でも、幸運や富の象徴としての風習が古来からあります。
ただ最近イギリスでは、捨て猫の約70%が黒猫という現象が起こっているようで、考え方が変わってきているのかもしれませんね。
一部では、海外で流行っている「selfies(セルフィーズ)」と呼ばれている自撮りブームで、黒猫の写真写りが悪いから手放す飼い主が増えている、なんてことも言われています。
善から悪へ
Black Cat is the Best / photo by Calsidyrose
昔は日本でも、黒猫は縁起の良い動物という位置づけでした。
クロネコヤマトでお馴染みのヤマト運輸のマークも、がっつり黒猫です。
元々縁起の悪い動物だったら会社のマークには絶対にしないですよね。
それが欧米で起こった魔女裁判騒動で、黒猫を飼っているイコール悪魔崇拝者だと決めつけられてしまい、その影響で日本でも悪いイメージに変わってしまったと言われています。
ジブリのおかげ?
黒猫のイメージを変えたのは、ジブリ作品の『魔女の宅急便』なんじゃないでしょうか。
主人公キキの相棒として登場する黒猫のジジ。
子供のころに初めて観た時、幼いながらに映画を観た後の黒猫は怖くなくなりましたね。
フランスやイタリアの方で「ジジ(Gigi)」というと、幼い女の子など少女の通称で使われるようです。
魔女の宅急便のジジはオスですけど。
イメージ
little black cat / photo by Angela Marie
縁起が良かったり、悪かったりと、黒猫サイドにしてみたらいい迷惑でしょうね。
そんな事考えて生きてないってツッコまれそうです。
何だかんだ言っても、可愛かったらそれでいいんじゃないでしょうか。