elevator
elevator / photo by Gideon Tsang

エレベーターの正しい乗り方。

何となく解っているつもりでも、何となくしか解からない。

こういう仕事や日々の暮しでよく遭遇するちょっとしたマナーは、やはり知っておいて損はないだろう。

「上司(先輩)と2人きり」や「上司(先輩) + 訪問客」、すでにエレベーターに人が乗っている場合などシチュエーションは様々。

そこで今回は、エレベーターに乗ってから降りるまでの一連の流れを紹介していくが、何よりも一番大切なのは相手への気遣いだ。

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エレベーターの待ち方

self in the elevator
self in the elevator / photo by Georgie Pauwels

エレベーターを利用する際、タイミングよくちょうどドアが開いていて、そのまま乗り込める時はそうそう無いだろう。

ほとんどの場合、上下ボタンを押して待つわけだが、その際の立ち位置は基本的に電車と同じだ。

エレベーターも降りる方が優先なので、待つときは扉の脇で立っているのが望ましい。

そうすれば、エレベーターに乗っている方もスムーズに降りることができる。

 

エレベーターの乗り方

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elevator / photo by Oregon State University

これは、人によって意見が分かれるところ。

  • 先にエレベーターに乗り、開くボタンで扉を開けておくパターン
  • 外から扉を押さえて上司(先輩)を先に乗せてから、最後に自分が乗るパターン

これもシチュエーションよって、両方正しいエレベーターのマナーとなり得るという。

一つ気を付けなくてはいけないのは、後者の外から扉を押さえるパターンの時で、扉ではなく、ホール側にある上下ボタンしか押せない場合があるかもしれない。

エレベーターによっては扉が閉まってしまう可能性があるので、なんとか立ち位置を考えて扉を手で押さえるようにしよう。

では、シチュエーション別に詳しく見ていく。

上司(先輩) & 訪問客と乗る

エレベーター内に誰か乗っている・乗っていないに関わらず、外から扉を押さえてから「どうぞ」と言って、上司(先輩)や訪問客に先に乗ってもらうように促す。

中には、誰も乗っていない場合のこんな意見もある。

「失礼します」と断ってから自分が先に乗り、開くボタンを押しつつ、さらに手で扉を押さえて上司(先輩)や訪問客を向かい入れる。

先に乗るパターン、後から乗るパターンどちらも正解で、要は相手が気持ちよくエレベーターに乗ってもらえることを心掛けること。

上司(先輩)や訪問客が複数の場合も同じだ。

ちなみに

そんなに間口(扉)の大きくないエレベーターの場合。

エレベーター内に誰か乗っている・乗っていないに関わらず、「失礼します」と断ってから自分が先に乗り、開くボタンを押しつつ、さらに手で扉を押さえて上司(先輩)や訪問客を向かい入れよう。

なぜなら、外側から扉を押さえてしまうと、間口が余計狭くなって逆に乗りにくくなってしまうから。

これも相手への気遣いに繋がる。

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エレベーター内の立ち位置

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elevator / photo by : Jeremy Noble

エレベーターの立ち位置は、操作盤の数によって変わってくる。

操作盤が1つと操作盤が2つの場合で、上座と考えられている位置が変化するので注意が必要だ。

操作盤が1つの場合

elevator-seating chart02
住友生命

操作盤の前が下座となり、そこから反時計回りに上座となっていく。

一番の上座は、操作盤の奥。

操作盤が2つの場合

大きなエレベーターには扉の両サイドに操作盤がついていることもある。

その場合は、上記写真の③と④が入れ替わった席次になる。

もっと細かく見ていくと

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新社会人の為のビジネスマナー通信

大きなエレベーターで複数の目上の方と乗る場合には、上記のような少し入り組んだ立ち位置になる。

ビリヤードの「8ボール」のような球の並べ方でなかなか覚えられそうにないので、⑨操作盤の前・⑧出入口の前・⑦真ん中あたりに乗っているのが無難だろう。

 

エレベーターの降り方

Elevator
Elevator / photo by : annchristin

エレベーターを降りる時もいくつかのシチュエーションがある。

上司(先輩)が違う階で先に降りる

上司(先輩)が違う階で先に降りる場合は、開くボタンを押しながら「どうぞ」と声をかけ降りてもらう。

自分も一緒の階で降りる場合も、同様に先に降りてもらい、その後自分が降りる。

自分が違う階で先に降りる

「失礼します」と一言あいさつをして降りる。

中には、早く扉が閉まるように気を利かせて、閉まるボタンを押してから降りる人がいるかもしれないが、やめた方がいいだろう。

思ったよりも扉が閉まるのが早いと、センサー部分に触れてしまい、再度扉を閉めようとしてもなかなか閉まらず、かえって迷惑になってしまうからだ。

 

エレベーターのお見送り方

Elevators
Elevators / photo by Dushan Hanuska

基本的に訪問客のお見送りは、エレベーターホールまで。

扉を押さえてからエレベーターに乗ってもらい、扉が閉まったら見送りは終了だ。

訪問客と自分だけの場合は、相手がエレベーターに乗るまでの案内の最中、何か気の利いたコメントなどを言えると場が繋がる。

上司(先輩)と一緒に訪問客を見送る場合は、案内の最中にタイミングを見計らって、先にエレベーターのボタンを押しておくのがスマートだろう。

 

最後に

これはエレベーターだけに限ったことではないが、レディーファーストを重んじる男性と一緒になった女性の方へ。

「お先にどうぞ」と言われたら躊躇せず、その優しさを素直に受け入れて乗り降りしてほしい。

「大丈夫です」「そちらこそ先にどうぞ」なんてやっていると、周りの方の迷惑になってしまうから。

そして何より、気遣いをしたその男性がかわいそうだ。