北海道利尻島に2つある町の一つ、利尻富士町にある利尻島郷土資料館。
写真撮影OKという館内では、北限の島の歴史が存分に楽しめる利尻島で人気の観光スポット。
さらに、再利用している旧鬼脇町役場の建物は、島内の歴史的建造物に指定されている。
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そのほか、利尻島の観光情報を一覧にまとめているので、以下も参考にしてほしい。
利尻島郷土資料館 見どころ
「利尻の自然と生き物」「リイシリのころ」「利尻の近代」「にしんの恵みと栄華」と4つのエリアに分かれている館内の見どころを紹介する。
番屋の内部
利尻島を含め、日本海側で当時盛んに行われていた鰊(にしん)漁に使われていた番屋の模型。
漁をしている期間は、この番屋で漁夫(ぎょふ)が寝泊まりして作業などを行っていたという。
しかし、捨てるほど獲れていた鰊(にしん)も乱獲してしまったために漁獲量が激減し、今ではほとんど獲れなくなってしまった。
たまに鰊(にしん)が水揚げされたとしても市場には出回らず、漁師さんたちが自分たちで食べてしまうそうだ。
夏の時期にとれる鰊(にしん)は「脂鰊(あぶらにしん)」と呼ばれ、その名の通り脂がのってとてもおいしいという。
運が良ければ、島内で食べることができるかもしれない。
ヒグマ騒動
1912年(明治45年)に利尻島で捕獲されたヒグマの写真。
利尻島には現在、熊は生息していない。
当時も島にヒグマが生息しているという認識はなく、島中で大騒ぎになったという。
では、なぜヒグマが捕獲される騒動が起こったのか。
それは、北海道本土の天塩という場所から利尻島まで、実に約50kmという距離を泳いでやってきたと推測されている。
ただし、潮の流れが早く、波の高い日も少なくない海域を泳いで渡ったとは現実的ではないとも言われ、結局どういうルートでヒグマが上陸したのかは未だに謎のままだ。
利尻の銘酒 栄泉
利尻島の湧水で名水百選にも選ばれている甘露泉水(かんろせんすい)を使用して島内で造られた、幻の日本酒「栄泉」があったことはあまり知られていない。
利尻島では、明治末期から酒造りが始まったと言われ、昭和には株式会社を設立している。
- 1932年(昭和7年) 利尻醸造株式会社
- 1955年(昭和30年) 利尻酒造株式会社に社名変更
栄泉のほか、利尻・塩ノ友・福泉・北の富士・北緯45度31分などの銘柄を製造。
その後、1973年(昭和48年)まで製造していたが、現在その会社は無くなってしまい、利尻島の日本酒は幻の存在となってしまった。
島にも残っていないそうで、もう手に入れることはできないそうだ。
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利尻島郷土資料館 施設情報
利尻島郷土資料館
りしりとう きょうどしりょうかん
1913年(大正2年)に建てられた、旧鬼脇村役場庁舎をそのまま利用しており、建物自体が歴史的建造物に指定されている。
館内は「利尻の自然と生き物」「リイシリのころ」「利尻の近代」「にしんの恵みと栄華」の4つのコンセプトに分けられ、なかなか見応えのある展示内容になっている。
ちなみに、利尻島を一周している定期観光バス 2015 Aコース(8月~9月のみ)のルートに利尻島郷土資料館が組み込まれているので、10時~11時の時間帯は混み合うかもしれない。
入館料
- 一般(高校生以上) 200円
- 中学生 100円
- 小学生 50円
※30名以上の団体は割引あり
住所
- 北海道利尻郡利尻富士町鬼脇257
ほっかいどう りしりぐん りしりふじちょう おにわき 257
※左上の「拡大地図を表示」をタップするとアプリが立ち上がり、現在位置と合わせて店舗場所を確認することができる。
利尻島の旅を楽しむためのグルメ・観光・駐車場などの情報を、1つの地図上で手軽に確認できるようにした「索楽 saku-raku 利尻島マップ」
TEL
- 0163-83-1620
開館時間
- 9:00~17:00
休館日
- 火曜日
※祝日の場合は開館して翌日休み。7月~8月は無休。
駐車場
- 無料駐車場あり 建物向かいに6台ほど
利尻島郷土資料館 情報サイト
- 利尻島郷土資料館 HP (無し)
- 利尻島郷土資料館 face book (無し)
- 利尻島観光案内
- 北海道文化資源データベース
- トリップアドバイザー
興味があれば
館内で販売されている利尻島の地図。
観光マップではなく、本気の地図だ。
興味があれば、記念にどうぞ。
この郷土資料館とは別に、利尻島には博物館もある。
そのほか、利尻島・礼文島の観光情報を一覧にまとめているので、以下も参考にしてほしい。