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北海道利尻島の人気観光スポットの一つ、姫沼(ひめぬま)

利尻富士とも言われる島のシンボル 利尻山(りしりざん)を、水面に映る「逆さ富士」と合わせて見るのが人気の楽しみ方。

いくつかの条件が揃わないと見ることができないレアな現象だ。

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そのほか、利尻島の観光情報を一覧にまとめているので、以下も参考にしてほしい。

 

利尻富士と逆さ富士

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写真はお昼ごろに訪れた際、ちょうど風が止んで、うっすらと水面に映ったところをスマホで撮影したもの。

この時間帯としては、割ときれいに現れてくれた方だろう。

逆さ富士を見るためには、以下の2つの条件が必須になる。

  • 雲のない晴れた日であること
  • 風がまったくなく、水面が穏やかであること

この2つの条件が揃えばいつでも見ることができるが、なかなか思い通りにはいってくれない。

利尻島の観光シーズンである夏の期間は、台風が滅多に来ないこともあり、雲一つない晴天の日が比較的多いので、一つ目の条件をクリアするのはそれほど難しくない。

問題は2つ目の風で、少しでも水面に波が立っているときれいに見ることができない。

その風問題をクリアするのが早朝の時間帯だ。

100%ではないものの、早朝は風がない凪状態の時が多く、写真の上下を逆さまにしても分からないほどきれいな逆さ富士を見ることができる。

そんな早朝に姫沼へ行くためには、以下の方法がある。

早朝!! 姫沼ガイドウォーク

利尻花ガイドクラブというところで扱っている、利尻島のハイキングプランの一つ。

  • 定員 14人/1日
  • 料金 1,400円(税込)/1人
  • 宿泊先への送迎付き
    宿泊先へ迎え(5:30頃) → 姫沼(滞在約60分) → お宿へ送り(6:50頃)

※送迎は稚内からのフェリー玄関口である鴛泊周辺の宿泊先限定。

詳しくは「利尻花ガイドクラブ」で確認してほしい。

自力で行く

島内に車を持ち込んでいる場合はまったく問題ないが、そうでない場合に自力で早朝の姫沼へ行くのはかなり難しいだろう。

徒歩・レンタサイクル

徒歩やレンタサイクルで行けないことはないが、姫沼までは急な坂道が続く上に街頭もないので、あまり現実的ではない。

レンタルバイク

島にはレンタルバイクもあるが、早朝はもちろん営業時間前なので、前日から借りたとすると、1日1台で4,000円(燃料代込)かかる。

レンタカー

レンタカーも同様に、前日から借りなければならないので、1台24時間で12,000円(燃料代込)ほどになる。

マルゼンレンタカーでは、早朝レンタルという20時~翌8時まで4時間料金(軽自動車で6,800円)で借りられるサービスもある。

以上のことを考えると、車の持ち込みが無い場合は「ガイド付き + 宿泊先へ送迎付き」の姫沼ガイドウォークが一番よさそうだ。

利用する際は、1日に参加できる定員がそれほど多くないため、早めに予約しておくことをオススメする。

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湖畔の遊歩道

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囲約800mの姫沼の湖畔には遊歩道が整備され、そのコース上には湧水ポイントや、ポン山・利尻山登山口(北麓野営場)に通じるハイキングコースの入口などがある。

遊歩道全体の4分の1ほどは道幅が広くなっており、車イスでも楽しめるよう配慮されている。

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遊歩道のコース上にある展望デッキ。

姫沼と利尻山を見る一番のスポットで、上記のちょっとだけ写った逆さ富士もココから撮影した。

 

ハイキングコース

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利尻山登山口の一つである鴛泊(おしどまり)の北麓野営場(ほくろくやえいじょう)と、姫沼を結ぶハイキングコース。

ポン山へも行けるルートになっており、以下はハイキングコースの目安の所要時間。

  • 姫沼 → ポン山の分岐点 1時間30分
  • ポン山の分岐点 → 北麓野営場 30分

名水百選にも選ばれている利尻島の名水「甘露泉水(かんろせんすい)」の湧水ポイントも、このハイキングコース上にある。

 

姫沼の生き物

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利尻島に熊は生息していないので、姫沼湖畔の遊歩道は安心して散策することができる。

ただし、スズメバチは生息しており、注意喚起もされているので注意してほしい。

とは言っても、実際に湖畔を散策した際には1匹も見かけなかった。

上記写真には載っていないが、利尻島には日本最大級のキツツキであるクマゲラ(体長約50cm)が生息している。

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姫沼 観光情報

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姫沼
ひめぬま

標高1300mに位置する姫沼は、周囲は約800m、深さ約2mの人造湖。

内水面漁業(ないすいめんぎょぎょう)という川・池・沼などの淡水で漁業をすること推奨されたため、1917年(大正6年)に堤防を建設したそうだ。

それの堤防によって湧き水がせき止められ、当時3つあった小沼が現在の姫沼の形へと変わっていった。

その後、ヒメマスを放流したことから「姫沼(ひめぬま)」と名付けられたという。

現在は、姫沼を取り囲むように遊歩道が整備されている。

休憩舎

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姫沼や利尻島の景色・花・鳥などのキレイな写真や写真付ハガキ(1枚120円~)が販売されているほか、飲み物も種類は少ないが取り扱っている。

写真を扱っているからなのか、店内は撮影禁止となっている。

ちなみに、ここにトイレは無い。

住所

  • 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊湾内
    ほっかいどう りしりぐん りしりふじちょう おしどまりわんない

※左上の「拡大地図を表示」をタップするとアプリが立ち上がり、現在位置と合わせて店舗場所を確認することができる。

利尻島の旅を楽しむためのグルメ・観光・駐車場などの情報を、1つの地図上で手軽に確認できるようにした「索楽 saku-raku 利尻島マップ

トイレ

  • あり ※駐車場のみ

トイレは駐車場に設置されているだけで、休憩舎や湖畔には設置されていないので、向かう前に利用しておいた方がいいだろう。

駐車場

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  • 無料駐車場あり 30台ほど

トップシーズンである6月~9月の時間帯によっては、利尻島を1周する定期観光バス(Aコース)や観光ツアーバスなどが定期的に訪れるため、写真右側のバス専用駐車スペースへの利用は避けた方がいいだろう。

ちなみに定期観光バス(Aコース)の滞在は、9:20~10:00ごろになる。

たくさんの人がそのバスでやってくることはあまりないが、ゆっくり静かに散策したい場合は、上記時間は避けた方がいいかもしれない。

 

大胆な対応

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姫沼を訪れた際、倒木により湖畔の遊歩道の一部が塞がれてしまっていた。

その遊歩道の迂回路として作られた即席の道には、その倒木を大胆にカットした階段らしきモノ。

よく見るとその階段には、滑らないように細かい傷がいくつも付けられている。

大胆かつ繊細な対応だ。

 

そのほか、利尻島・礼文島の観光情報を一覧にまとめているので、以下も参考にしてほしい。