北海道礼文島にある、絶景が見られる『桃岩(ももいわ)展望台』
礼文で有名な奇岩「桃岩」を間近に見ることができるほか、礼文島の中でも特に、高い位置から利尻島(利尻山)がキレイに見える展望台。
礼文島に6~7つあるトレッキングコースの一つにも入っている人気観光スポットです。
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礼文島のグルメや観光情報を一覧にまとめているので、以下も参考にしてほしい。
桃岩(ももいわ)
礼文島で有名な奇岩「桃岩」。
展望台から見る「桃岩」の角度からではよく分かりませんが、頂上部分が少し尖がっているのが特徴。
これは、「猫台(ねこだい)・桃台(ももだい)」から見た「桃岩」。
トップの写真の中心部分に小さく写っている、赤い屋根付近の展望台から見上げた「桃岩」です。
『桃岩展望台』から元地灯台へと続くトレッキングコースを少し歩けば、頂上の尖がり部分が分かる「桃岩」を見ることができます。
桃岩の成り立ち
桃岩は、マグマがつくった幅200m~300m、高さ190mの巨大なドームです。
新第三中新世(約2300万年前~約500万年前)に、浅い海底のやわらかな堆積物にデイサイトマグマ(火山岩の1つであるデイサイトが溶けたもの)が貫入してできたものと考えられています。
海底の隆起に伴い、周囲の地層が浸食によって削り取られ、現在の姿になりました。
このような地質的な特徴は、世界的にも有名です。
桃岩展望台 案内看板
桃岩のアイヌ伝説
時は江戸時代、礼文島において香深(かふか)アイヌと天塩(てしお)アイヌとの間に争いが起こりました。
やがて、香深(かふか)アイヌからの休戦の申し入れを、天塩(てしお)アイヌが受け入れて、桃岩の頂上で講話の誓いを立て祝宴となりました。
そして、香深(かふか)アイヌが頂上に祭壇をつくり、数々の宝物を天の神に供えたところ、端から彩雲(美しく彩られた雲)が降りてきて宝物を受け取り、天空遥かに舞い上がって行ったと伝えられています。
桃岩展望台 案内看板
利尻島(利尻山)
『桃岩展望台』から元地灯台へと続くトレッキングコースを10mほど進んだところから見た利尻島(利尻山)。
まさに「浮き島」。
海に浮かんでいるように見えてしまいます。
このコースを少し歩けば、特徴でもある頂上の尖がりが見える「桃岩」も見ることができます。
ちなみに...
元地(もとち)灯台へと続くトレッキングコース、「桃岩歩道(約2.5km)」入口。
別名「礼文フラワーロード」と呼ばれています。
外来植物侵入防止のため、靴底の土を落とすマットが入口に設置されているので、入る際には利用しましょう。
桃岩歩道は希少植物の宝庫です。
独自の多様性を守るため、外来植物の侵入を防止しています。
マットの上で靴をトントンして、靴底の土を落として下さい。
桃岩展望台コース入口 案内看板
お隣り、利尻島の利尻山登山口「北麓(ほくろく)野営場」にも靴底を洗える設備が設置されていますね。
お花
『桃岩展望台』付近で見ることができるお花の看板。
駐車場から展望台へと向かう入口に設置されています。
西海岸元地(もとち)地区にある巨大な桃岩の付近一帯には、日本でも珍しい、
- キバナシャクナゲ
- エゾツツジ
- シコタンソウ
- チシマキンレイカ
- イブキトラノオ
など、高山のハイマツ帯よりも上位置に存在するものが見られ、
- レブンウスユキソウ
- レブンソウ
- レブンサイコ
- レブンキンバイソウ
- レブンシオガマ
など、レブンの名を冠する花をはじめ、多種多様な高山植物が繁茂(はんも)しています。
桃岩展望台 案内看板
樺太(サハリン)
『桃岩展望台』から見た「桃岩」とは反対側、樺太(サハリン)方向の景色。
水平線にうっすらと見えているのは、樺太(サハリン)のような気がします。
展望台情報
桃岩(ももいわ)展望台
礼文島で有名な奇岩「桃岩」や、利尻島(利尻山)が一望できる人気観光スポット。
傾斜が緩くて歩きやすく、多種多様な花が楽しめる人気トレッキングコースの入口にもなっているので、シーズンには人でにぎわいます。
住所
香深(かふか)から元地(もとち)へ抜ける道道765号線のトンネル手前、右側の道へと入っていきますが、看板が小さいので少し分かりずらいかもしれません。
北海道礼文郡礼文町香深村
ほっかいどう れぶんぐん れぶんちょう かふかむら
グーグルマップのアプリがインストールされているスマートフォンでご覧の方は、地図をタップするとアプリが立ち上がり、現在位置と合わせてご覧いただけます。
礼文島すべてのグルメ・観光スポット一覧マップ『礼文島マップ』
TEL
0163-86-1001
時間規制
展望台頂上 9:00~17:00
展望台入口に注意看板があります。
トイレ
有り
駐車場の奥、レンジャーハウスの裏側にあります。
基本的に24時間開放されています。
駐車場
専用駐車場(展望台入口前)有り 11台 無料
道道765号線から『桃岩展望台』駐車場までの道は細く、大型バスは入ってきません。
観光バスなどは、下でお客さんを降ろして、その場で待機しています。
マイクロバスは何とか通れるので、駐車場まで登ってきます。
モデル 桃岩カラス
『桃岩展望台』にいたカラス。
人が近づいても逃げることなく、逆に寄ってくる変わり者。
トレッキング観光客のお弁当でも狙っているのでしょうか。
カメラ慣れしているようで、動じません。
「海と看板とカラス」
凛々しい表情の良い一枚が撮れました。
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