浅草演芸ホール / photo by Machiko Sakai
「落語」と「パンクロック」という普通では結びつかないような異色の組み合わせで話題になっている「NATURE DANGER GANG(ネイチャー・デンジャー・ギャング)」。
その中で一際異彩を放っているのが、元立川流落語家の立川春太郎(本名:小川太郎)さん。
バンド内では、本名である「小川」という名でMCとして参加しています。
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ライブ映像
「NATURE DANGER GANG(ネイチャー・デンジャー・ギャング)」は、「ゲット・テック」や「レイブ・ベースミュージック」という音楽のジャンルになります。
しかし、リーダーのSEKIさんいわく、
「わかりやすいから、パンクで全然いいです」
との事。
本当は動画を埋め込みたかったのですが、まあまあ過激なパフォーマンスなので、You Tubeでご覧ください。
【NATURE DANGER GANG@SIMOKITAZAWA THREE PART4】
着物姿に手に扇子という、いかにも落語家のようなスタイルで参加しているのがMC小川(春太郎)さんです。
立川流落語からパンクへ
photo by 立川春太郎 | 落語立川流
立川流といえば、2011年11月21日に喉頭がんで亡くなられた立川談志師匠がまず頭に浮かびますね。
2011年5月、立川談志師匠の弟子である立川談春師匠に弟子入りし、同年年末の忘年会の時に「春太郎」の名前をもらいました。
立川一門を去る
初の高座では高評価を得た立川春太郎さん。
しかし、兄弟弟子の失敗による連帯責任で一門の弟子全員が2度ほど謹慎となってしまいました。
その後、5年以内に「二つ目(真打の1つ手前)」に上がらなければならないプレッシャーから体調を崩してしまいました。
結果、一門を去ることになってしまいましたが談春師匠からは、
「またやりたいと思ったら訪ねてこい」
と、円満な形で去ることが出来たとのこと。
そのことの証明として現在でも、落語立川流のホームページ(現:立川雲水のブログ)に前座として「立川 春太郎」の名前が載っています。
これも「またやりたいと思ったら訪ねてこい」と言ってくれた師匠の優しさなんでしょうね。
落語家から一転 パンクロッカーへ
そんな時、文化学院専門学校で創造表現科を学んでいたころの友人である、NDGのリーダー兼ボーカルのSEKIさんに誘われます。
元々パンクオタクだった春太郎さん、本名の「小川」という名前でMCとしてメンバー入りしました。
パンク好きな元落語家
伝統的な落語の話術と、ゲット・テックやレイブ・ベースミュージックという最先端のパンクの融合。
今後、MC小川(春太郎)さんがメインとなる楽曲で、今までに無いまったく新しい表現をぜひ見せてほしいところです。