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rainbow-loom-header / photo by Carrie A.

レインボールーム(rainbow-loom)とは、輪ゴムを使ったブレスレット制作キッドのことで、アメリカでは女の子だけでなく、男の子にも絶大な人気を誇っています。

プラスチック製の編み込み台に、様々な色の輪ゴムをはめ込んでいき、専用のフックを使って輪ゴムを編み込んでいくと、簡単にオリジナルのブレスレットが作れてしまうというもの。

去年(2013年)の販売数だけで、300万セット以上売れている大人気商品。

しかし、2011年の発売当初はまったく売れませんでした。

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娘のために発明したレインボールーム

2014 Tween Scene, March
2014 Tween Scene, March / photo by : Franklin Park Library

アメリカへ移住したマレーシア人のチューン・ンさんが娘のために発明しました。

すると、娘が友達とブレスレット作りを時間も忘れて没頭している姿を目の当たりにします。

そこでチューンさん、

「これはもしかして、ウケるかもしれない。」

と起業して商品化。

しかし、世の中そんなに甘くないですよね。

発売当初、まったく売れませんでした。

このレインボールーム自体、パッと見ただけでは、どんな風に遊ぶのか、どんな事が出来るのかが分かりにくいため興味を示してもらえなかったのです。

 

思いついた販売戦略

チューンさんは考えました。

そして「youtube」にレインボールーム専用チャンネルを作ることを思いつきました。

このレインボールームを使えば、簡単で手軽にブレスレットが作れることを、動画で分かりやすくアピールすることを思いついたのです。

そしてチューンさんの娘同様、ブレスレット作りに熱中している子供たちの姿を次々に投稿していきました。

ますばレインボールームという商品を買ってもらう前に、カラフルな輪ゴムを編むだけで世界にたった一つのオリジナルブレスレットを作る体験が簡単に出来てしまう事を全面に出しました。

すると、この戦略は大当たり。

子供たちに簡単にモノづくり体験をさせてあげたいと思っていた親たちが興味を示し、徐々にレインボールームが売れ始めます。

それだけではありません。

商品を購入した人たちが、自分で作っている過程を「youtube」に次々と投稿し始めたのです。

その動画を観た人たちがさらに商品を購入し、また動画を投稿してというプラスの循環が生まれ、徐々に人気が高まっていきました。

そんな中、イギリスのキャサリン妃やベッカムなどのセレブたちがレインボールームで作ったブレスレットを身に着けている写真がネット上にアップされたことをきっかけに、爆発的な人気となります。

発明したチューンさんも、ここまでの人気商品になるとは想像もしていなかったようです。

TOY OF THE YEAR

2014年の「TOY OF THE YEAR」では、「TOY OF THE YEAR大賞」のほか、「ガール部門賞」「特別賞」も受賞して3冠となりました。

 

ブレスレットだけじゃない

こういう玩具は、当初のコンセプトであるブレスレット作りだけに留まらず、「えっ!?」っと驚くようなモノをつくる強者が必ず登場しますよね?

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photo by :?レインボールーム|レインボールームオフィシャルインストラクター・手芸作家「miu」のブログ

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photo by : news.livedoor.com

とうとうイギリスの女性2人は、レインボールームで作ったドレスを『eBay』というインタネットオークションに出品してしまいました。

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photo by yurukuyaru.com

すると価格がどんどん上昇していき、最終的になんと3,000万円で落札。

あまりの事態にニュースでも取り上げられました。

しかし結果的には、最終落札者となった人は支払い不能でオークション自体成立しなかったようですが。

現在は購入希望者6人で誰に販売するのか調整中とのことで、そのうち販売価格がニュースで流れてくるかもしれませんね。