Kangaroo Hoping for Handout / photo by nickliv
遠くない食糧問題を抱える昨今、「年内には中国の食卓にカンガルー肉が並ぶかもしれない。」という記事を目にした。
まず第一に、カンガルーの肉を食べるのに驚く人も多いだろう。
ただ、さまざまな食材を扱う中国だけに、珍しいカンガルーの肉を食べていても納得してしまう。
試しにネットで「カンガルー 肉」と検索してみると、日本国内でもカンガルーの肉を取り扱っているレストランがたくさんあることを知る。
実のところカンガルーの肉は、中国や日本国内のみならず、世界中で食べられているそうだ。
「ルーミート」と呼ばれるカンガルーの肉は超低脂肪なことから、最近では世界的に注目を集めている食材だ。
出典
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世界で注目される超低脂肪ルーミート
13383-Yoga on the Lawn -1677.jpg / photo by : Texas A&M University-Com
ルーミート(カンガルー肉)は現在、実は私たちの知らないところですでに利用されている。
それは、ペットのエサだ。
そんな人間ではなく、ペットのエサとして使われていたルーミート(カンガルー肉)が注目を集めている理由が超低脂肪。
ルーミート(カンガルー肉)
超低脂肪、低コレステロール、高タンパク、高鉄分のヘルシーミート。
そして残留農薬、ホルモン、重金属、抗生物質等を含有しない世界で最もクリーンな肉と言われている。
そして、ダイエットや筋トレの食事にもっとも向いている食材の一つとのこと。
超低脂肪、世界でもっともクリーンな肉、順番に見ていこう。
まずはルーミート(カンガルー肉)が注目される超低脂肪から。
超低脂肪のルーミート(カンガルー肉)
実際にどれだけ低脂肪なのか、牛肉・豚肉・鶏肉と比較したデータがある。
ルーミート(カンガルー肉)の栄養成分と比較
低脂肪と言われている鶏肉と比較すると、ルーミート(カンガルー肉)の脂質は約16分の1。
確かに超低脂肪で、タンパク質も高いことがわかる。
次に、ルーミート(カンガルー肉)が世界で最もクリーンな肉と言われる所以を見ていこう。
世界で最もクリーンなルーミート(カンガルー肉)
クリーンな肉と言われる所以
ルーミート(カンガルー肉)は、食肉用として飼育されている訳ではなく、大自然の中、野生で育った天然物のカンガルーを捕獲しているので添加物、抗生物質等を含んでいる可能性が極めて低い。
要は、野生で人の手が加わっていないからクリーンだということだ。
オーストラリアの先住民 アボリジニも、昔は普通にルーミート(カンガルー肉)を食していたそうだ。
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日本国内のルーミート(カンガルー肉)入手方法
Kangaroo Fillet – Coles Supermarket, Westfield Doncaster Shoppingtown / photo by : Alpha
実はネットショッピングで簡単に購入することができる。
オーストラリア食材のバセル EXO FOODS HUNTERや、Amazonでも普通に購入可能だ。
中国の食卓にカンガルー肉が並ぶかもしれない
最後に、冒頭で述べた「年内には中国の食卓にカンガルー肉が並ぶかもしれない。」という記事の理由について考えてみる。
現在オーストラリアでは、カンガルーの数が増え続けて問題になっている。
カンガルーは農作物を荒らしたり、家の柵を壊したりとオーストラリアでは害獣になってしまっているのが現状だ。
それと並行して今後、中国では中流階級が増え続けると予想され、それに伴って赤身の肉の需要が、6~7年後には現在よりも約20%増えると予想されている。
オーストラリアとしては、カンガルーの害獣問題の解決、そして需要が高まる赤身肉の輸出産業の拡大。
ルーミート(カンガルー肉)を商品とすることで、一石二鳥を狙っているのかもしれない。
これについては賛否両論あるだろうが、もしそうであれば、一度に大量に捕獲してしまうと絶滅の恐れがあるので、個体数を見極めながら慎重に進めていってほしいと思う。