北海道おこっぺ町の「道の駅 おこっぺ」敷地内にある、無料宿泊電車。
あまり知られていない、知る人ぞ知るといったこの電車は、併設された公園に設置されており、無料で宿泊できる電車だ。
車内には室内灯やトイレのほか、なんと寝床に電源(コンセント)まで設置されている贅沢な造りになっている。
さらにうれしいことに、歩いて2~3分のところに公衆浴場まであるので完璧だ。
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道の駅 おこっぺ 無料宿泊電車 RUGOSA EXPRESS
道の駅おこっぺに併設された公園内には2両の電車が設置され、その内の1両が「HOSTEL・出あいの宿」という無料の宿泊施設になっている。
もう一つの車両は「SALOON・語らいの舎」という、電車の座席を一部残した無料で利用できる休憩所だ。
- HOSTEL・出あいの宿 無料の宿泊施設
- SALOON・語らいの舎 電車の座席を一部残した無料休憩所
RUGOSA EXPRESSは名寄本線を運行していた電車を改造したものです。
この施設は無料でご利用できます。
利用案内看板
気になるのは、いざ行って泊まれるのかというところ。
さすがに予約などは行っていないようなので、早めに行って押さえるしか方法は無さそうだ。
電車の中
電車の座席を全部取っ払って、通路を確保しつつ、小上がりになった寝床がある造り。
室内すべてがフラットな寝床になったタイプとは違い、他の利用客に気を使わずに出入りできる構造になっている。
この宿泊無料の電車は、地元ライダーの間では知られているようで、訪れた時には先客が2人いた。
ただ、時季外れだったからか、結局この日の利用客は、自分を含めて3人だけだった。
ちなみに、車両内は火気厳禁&禁煙になっている。
寝床
時に決まりは無いが、何となく窓枠一つに対して一人のようなパーソナルスペースのようだ。
窓と窓の間は、そのまま人と人の間になる。
注意点として、前述したように一部が通路になっているのはありがいが、身長170cm以上の人が寝転がると足が通路に飛び出してしまう。
利用客が少ないときは、スペースを活用して横向きで寝た方がいいかもしれない。
一部だけ仕切りカーテンが設置されているので、早いもの勝ちにはなるが、自分たちの空間も確保することができる。
少し分かりにくいが、寝床には畳が敷かれている。
寝袋・布団
宿泊無料の電車を利用する場合、基本的には寝袋か布団の持ち込みが必要だが、少しだけ車内に置いてあるので、無くても何とかなる。
備え付けの布団
- 敷布団 4枚(大3枚と小1枚)
- 毛布 1枚
- ブランケット 1枚
室内灯
室内奥の壁に車内の室内灯のスイッチがあるので、自分たちで点灯、消灯が可能。
時間になったら消えてしまうということはない。
ただし夜に電気をつけると、外から丸見えなので、窓にそのまま残っているブラインドで目隠しをした方がいいかもしれない。
一部硬いところもあったが、一応すべての窓のブラインドは利用可能だ。
電源 (コンセント)
小上がりになった寝床の窓の下辺りに、間隔を空けて数か所設置されている。
宿泊した際、実際に使う機会はなかったが、室内灯が使えるので問題なく利用できると思う。
天井の扇風機
車内の室内灯のスイッチを探している時に、一応すべてのスイッチをいじってみたが、扇風機は動かなかった。
時期的に使う必要が無かったのであまり気にしなかったが、たぶん利用不可だと思う。
その他 車両内装備
- 小さいテーブル 1卓
- マンガ・雑誌が少し 先人たちが置いていったモノ
- 思い出ノート 利用客が宿泊した感想や感謝を書き綴ったノート
洗面台 (車内)
車両の後方に設置されている洗面台。
水しか出ませんが、歯磨きなどでわざわざ外に行かなくていいのでありがたい。
貼り紙もあるように、足元が滑りやすくなっているので注意が必要だ。
トイレ (車両内)
洗面台と同じく、後方に設置されているトイレ。
和式ですが、水洗式できれいに掃除されている。
人がいて気になる方は、道の駅にあるトイレも24時間利用できる。
外の炊事場・バーベキューテーブル
- シンクの蛇口 2ヶ所
- バーベキューテーブル 2卓
炊事場は、シンクがあるだけで作業台がないので、少し使いづらいかもしれない。
バーベキューテーブルは、テーブルの天板にフタが被せてあるで、外せば利用することができる。
近くの銭湯
無料宿泊電車から歩いて2~3分のところに、興部公衆浴場がある。
お酒を飲んで運転できない時でも、歩いて銭湯に行けるのはありがたい。
- 営業時間 17:00~21:00
- 休業日 4月~10月 日曜日 / 11月~3月 火・木・日曜日
- 大人 (12歳以上) 440円
- 中人 (6歳~11歳) 140円
- 小人 (0歳~5歳) 70円
公衆浴場なので、あまり設備などは期待しない方がいいだろう。
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道の駅 おこっぺ 無料宿泊電車
道の駅 おこっぺ 無料宿泊電車
「道の駅 おこっぺ」に併設された公園内に設置された無料で宿泊できる電車。
実際に使われていた車両を改造して無料開放している簡易宿泊施設だ。
残念ながら、道の駅の建物内を含め、無料wifiはない。
施設詳細
電車の利用案内
- 無料宿泊電車(HOSTEL・出あいの宿)を利用する場合は、道の駅(交通記念館)カウンターで受付を済ませるだけ。
- 無料休憩所(SALOON・語らいの舎)を利用する場合は、特に受付の必要はなく、道の駅開館時間内なら誰でも自由に利用することができる。
受付時間 (道の駅 おこっぺ開館時間)
- 5月~10月 9:00~18:00
- 11月~4月 9:00~17:00
もし受付時間を過ぎてしまった場合でも、無料宿泊電車内に備え付けの受付用紙に記入後、同じく備え付けの封筒に用紙を入れておけば問題なく利用可能だ。
道の駅マップ
逆光で正面から撮れなかったので、この角度で。
興部町公衆浴場は、第1駐車場の道を挟んだ左側にある。
住所
- 北海道紋別郡興部町字興部幸町
ほっかいどう もんべつぐん おこっぺちょう あざ おこっぺさいわいちょう
※左上の「拡大地図を表示」をタップするとアプリが立ち上がり、現在位置と合わせて店舗場所を確認することができる。
TEL
- 道の駅おこっぺ 0158-82-2385
- おこっぺ町観光協会 0158-82-2217
開館期間・時間
- 道の駅おこっぺ 5月~10月 9:00~18:00 / 11月~4月 9:00~17:00
- 無料宿泊電車 5月~10月ごろまで
休館日
- 道の駅おこっぺ 年末年始 (12/31~1/5)
※詳細は「おこっぺ町観光協会」で確認してほしい。
駐車場
道の駅なので、もちろん駐車場は広く、第1と第2がある。
無料宿泊電車のすぐ近くで便利なのは、第2駐車場(写真)だ。
周辺施設
- ローソン (24時間) 約850m 徒歩で10分ほど
- セイコーマート (6時~23時) 約1.1km 徒歩で14分ほど
- 興部町公衆浴場 (17時~21時) 約200m 徒歩で2分ほど
- まつむら (商店) (時間不明) 約200m 徒歩で2分ほど
道の駅 おこっぺ 無料宿泊電車 情報サイト
旅の出会い
外のバーベキューテーブルでは、先客のライダー2人組が宴を始めていた。
時間はまだ16時前だった。
無料宿泊電車が珍しくてウロウロしていると、ライダーたち声を掛けられて、そのまま宴に参加することに。
途中、歩いてコンビニに買い出しに行って、気が付くと23時を過ぎていた。
その後、車両に戻ってもまだ話しは続き、結局明け方まで飲んできた。
旅で出会うライダー達は、気さくで優しい人達ばかりだ。
結局、翌朝のコーヒーも含め、結局すべてご馳走になってしまった。
その節は、本当にありがとうございました。