原爆ドーム / photo by : NARUMI
広島県広島市にある、平和のシンボルとして保存管理されている『原爆ドーム』
いつしか市民の間で呼ばれるようになった通り名が、そのまま名称になりました。
1996年(平成8年)、世界文化遺産に登録されています。
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被ばく前の原爆ドーム
原爆ドーム / photo by : inazakira
『原爆ドーム』の元々の建物は、「広島県産業奨励館」。
日露戦争を境に軍需品の調達などで経済が発達した広島では、県内外から特産品や参考品などを集めて、広島の更なる発展を目的として造られた建物です。
この建物は、チェコの建築家「ヤン レツル」の設計・監督により1915年(大正4年)4月に完成し、特徴ある緑色のドームによって市民に親しまれていました。
原子爆弾はこの建物の南東約160メートルの上空約600メートルでさく裂したため、建物は大破・全焼して館内にいた全員が即死しました。
その後、爆撃の惨禍(さんか)を全世界に伝えるとともに、世界平和へのシンボルとして1996年(平成8年)12月、ユネスコの世界遺産一覧表に登録されました。
原爆ドーム 案内看板
3階建ての建物と、その頂上にあるドーム状の屋根が珍しく、川沿いという立地もあって、当時ちょっとした観光スポットになっていたそうです。
原爆ドームはなぜ残った?
DSC04780 / photo by : shiori.k
爆心地から約160mしか離れていなかった原爆ドーム。
原爆の威力は、1㎡あたり約35tの圧力と風速440m/s以上もの爆風でした。
考えられている残った2つの理由
- 160m離れた600m上空と、ほぼ真上での爆発だったため、厚く造られていた壁部分は圧力に潰されなかった。
- 特徴的なドームや窓が多かった造りになっていたため、爆風が通り抜けやすかった。
施設情報
Atomic Bomb Dome / photo by : Gabriel Rodríguez
平和のシンボルとして、募金・寄付金により保存・管理されている原爆ドーム。
夜にはライトアップして幻想的な雰囲気へと変わります。
中への立ち入りはできません。
住所
広島県広島市中区大手町1-10
ひろしまけん ひろしまし なかく おおてまち
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TEL
広島市役所 平和推進課 担当事務 082-242-7831
夜間ライトアップ
毎日ライトアップされています。
時間:日没~真夜中(夏場は19:30、冬場はもう少し早い時間から)
駐車場
専用駐車場 無し
施設近くの市営駐車場を3ヶ所ピックアップしました。
この辺一帯の1日料金で最安値の駐車場。
『原爆ドーム』にも近いです。
「広島城」「原爆ドーム」「平和記念公園」内など、合わせて4時間30分以上滞在する方にはおすすめ。
- 営業時間 7:30~22:00
- 普通車 96台
- 全日:7:30~22:00 最大料金1,000円(30分/200円)
- 全日:22:00~7:30 最大料金(泊り料金)100円
※立体駐車場のため、車高155cm以上は不可。
『河原町1 駐車場』
少し離れていますが、時間料金としては最安値の市営駐車場。
いろいろ回っても、4時間30分以下だろうという方にはおすすめ。
- 24時間営業
- 普通車 29台
- 全日:8:00~20:00 最大料金1,200円(30分/100円)
- 全日:20:00~8:00 最大料金500円(60分/100円)
『中島町1 駐車場』
『中島町2 駐車場』
共に「平和記念公園」前の平和大通りを挟んだ向かい側にある市営駐車場。
- 24時間営業
- 中島町1:普通車 19台
- 中島町2:普通車 23台
- 全日:8:00~20:00 30分/150円
- 全日:20:00~8:00 最大料金800円(60分/100円)
そのほかの広島市内の「市営駐車場」
平和のシンボル?悲惨な記憶?
Hiroshima after the bomb / photo by : Maarten Heerlien
当時、原爆ドームを残すか、取り壊すかで議論になりました。
もう二度と同じような事が起きないよう、平和のシンボルとして残すという考え方。
当時の悲惨な記憶が蘇ってくる、老朽化に伴い倒壊の恐れがあるから取り壊すという考え方。
結果、保存するという方向へと進んでき、現在までに3回の保存工事が行われました。
その費用はすべて国内・外から寄せられた募金や寄付金。
現在までに4億5千万円以上の募金・寄付金が寄せられています。
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