広島県呉市、レンガ通り商店街で90年以上続く老舗店、田舎洋食 いせ屋。
戦艦のコックだったという創業者から受け継がれた、呉名物の海軍カレーと甘煮(肉じゃが)が食べられるお店。
一般的なかつ丼と全く違う、いせ屋名物 特製かつ丼も合わせて注文してみた。
スポンサードリンク
いせ屋 海軍さんのカレー
- 海軍さんのカレー 750円 (税込)
かつて「東洋一の軍港」と呼ばれた呉市で、旧海軍の艦艇内で出されていた当時のままのレシピを元に復元したカレー。
具はほとんどなく、見た目もレトロな雰囲気をしている。
味にインパクトはないが、とても優しい味をしていて、これはこれでおいしい。
いせ屋 海軍さんの甘煮 (肉じゃが)
- 海軍さんの甘煮 (肉じゃが) 480円 (税込)
お夕食の定番、肉じゃが。
実は、明治時代の海軍船艇内での適正栄養摂取のための「海軍厨業管理教科書」にある甘煮という料理が肉じゃがのルーツと言わています。
海軍鎮守府のあった呉が、実は肉じゃがのふるさとだった!?というわけです。
店内メニュー
東郷平八郎がイギリスを訪れた際に食べたビーフシチューの味に感動し、これを日本の兵隊にも食べさせたいという思いから海軍食に採用されたと言わている。
しかし、その味を再現しようとした当時、ワインが手に入りにくかったため、ワインの代わりに砂糖と醤油を使って作られたそうだ。
全国から集まった海兵さんが海軍で肉じゃがを食べ、任期を終えて故郷に帰った後でその味を各家庭で再現したことで全国に広まったという。
今の肉じゃがと違って水分が少なめで、具材に味がよく染みている。
その分少し濃く感じるかもしれないが、白米と一緒に食べたりお酒のツマミにすると一層おいしく感じるだろう。
いせ屋 特製かつ丼
- いせ屋特製かつ丼 1,200円 (税込)
当店の名物料理!!
ビフカツの上にデミグラスソースがかかっています。
フォークでお召し上がりください。
店内メニュー
トンカツの代わりにビフカツを乗せ、その上からデミグラスソースがかかっている珍しいかつ丼。
丼ぶりの代わりにお皿に盛ってあるのも特徴の一つ。
ビフカツとデミとご飯の相性もよく、かなりおいしい。
デミグラスソースを使っているからか、味はハヤシライスに近いかもしれない。
食べていると、なぜ「かつ丼」というメニュー名にしたのか不思議に思えてくる。
一般的なかつ丼と食材や見た目違うので、違うメニュー名にしてもよかったような気がする。
いせ屋 メニュー
※写真を含め、価格は全て税込表示。
洋食のほか、丼物やうどんなどもある。
- いせ屋特製 かつ丼 1,200円
- カツカレー 1,200円
- 海軍さんのカレー 750円
- ハヤシライス 750円
- オムライス 800円
- チキンライス 750円
- ヤキメシ 750円
- 海軍さんの肉じゃが 450円 など
スポンサードリンク
田舎洋食 いせ屋
田舎洋食 いせ屋
1921年(大正10年)創業、呉の老舗洋食店。
軍艦のコックをされていた創業者から3代続いている。
店舗詳細
一応カウンター席があり丸イスが置いてあるものの、作業スペースになっているようで使われていなかった。
小上がり座敷の壁には、いせ屋を訪れた有名人のサインが飾られている。
- 4人掛けテーブル 2席
- 2人掛けテーブル 1席
- 小上がり座敷 2人掛けテーブル 2卓
住所
- 広島県呉市中通4-12-16
ひろしまけん くれし なかどおり 4-12-16
※左上の「拡大地図を表示」をタップするとアプリが立ち上がり、現在位置と合わせて店舗場所を確認することができる。
呉の旅を楽しむためのグルメ・観光・駐車場などの情報を、1つの地図上で手軽に確認できるようにした「索楽 saku-raku 広島マップ」
TEL
- 0823-21-3817
営業時間
- 11:00~15:00 / 17:00~20:30
定休日
- 木曜日 ※祝日の場合は営業して翌日休み
駐車場
- 提携駐車場あり 3,000円以上で指定駐車場無料券
いせ屋には提携駐車場があるようだか、詳細は不明。
ただ、1人や2人で訪れても3,000円を超えるのは難しいので、周辺の駐車場・パーキングの利用になるだろう。
いせ屋があるレンガ通り商店街周辺の安いオススメの駐車場・パーキングについては、以下を参考にしてほしい。
そのほか、呉の観光地の安いオススメの駐車場・パーキングは以下を参考にしてほしい。
田舎洋食 いせ屋 情報サイト
- いせ屋 HP
- いせや face book (無し)
- 食べログ
- ぐるなび
- トリップアドバイザー
- ホットペッパーグルメ
海軍のレシピ
いせ屋の店先には、肉じゃがのルーツと言われる海軍厨業(ちゅうぎょう)管理教科書の甘煮のレシピが貼られている。
このレシピも、実際教科書に載っているレシピを簡略化したもののようだが、それでも分刻みでかなり細かいことがわかる。
これがベースとなって全国へ広がっていき、その地域や各家庭オリジナルの肉じゃがが出来上がっていったのだろう。