もう慣れてしまったかもしれないが、昔に比べてずいぶんガソリンの値段が高くなった。
円高、円安、輸入元の国の政策など様々な要因で価格が上下する。
そんな中、県によって、地域によって、お店によってガソリンの販売価格は違っている。
特に、近所なのにエリアが違うだけで2~3円違ってくるところもあったりする価格差はどうして生まれれるのだろうか。
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値上がりを実感する場面
ガソリンの価格が値上がりするといろいろな商品の価格にも影響してくるが、一番実感するのはやはり自分の車へ給油する時だろう。
普段から自動車で通勤されている方は、特に実感しているのではないだろうか。
少しでも節約するために、近所や通勤途中の安いガソリンスタンドで毎回給油するよう心掛けたり、各ガソリンスタンドが発行しているクレジットカードや、イージーペイ・スピードパスのような端末に登録して、通常の販売価格よりも安い値段で給油するよう努力している。
そんな小さな努力を積み重ねていても、例えば理由もなくガソリンスタンドに寄るのを明日に先延ばしにし、次の日来てみたら前日の販売価格より1~2円円高くなっていたりすると、きのう入れておけばよかったと小さく後悔する。
同じガソリン(厳密には成分は各社違う)なのに安いところを探して給油する努力をしているが、そもそもガソリンの価格が地域、エリアによってばらつきがあるのは、なぜなのか。
出光や昭和シェルで価格が違うのは、違う会社なので何となく分からなくはないが、同じ出光同士、昭和シェル同士でも価格が違うのは、なぜなのか。
全国ガソリン価格ランキング
ガソリンがもっとも高い都道府県、もっとも安い都道府県はどこなのか?
下記に2014年7月23日時点のレギュラー、ハイオク、軽油、灯油の全国価格ランキング表を載せた。↓↓↓
この表は、ガソリン価格比較サイト gogo.gsのもの。
gogo.gsとは、全国の会員が、リアルタイムで各ガソリンスタンドの販売価格を投稿し、色々な角度からガソリンスタンドの販売価格を見られる便利なサイトだ。
アプリもあり、全国マップから地域のガソリンスタンドの位置が把握でき、マーカーをクリックすると吹き出しアイコン(レギュラーガソリンの値段付き)が表示される。
もちろん、現在位置周辺のガソリンスタンドや、これから向かう先のガソリンスタンドの価格も確認することができるので、旅や旅行の最中には、どの辺りのガソリンスタンドが安いかすぐにわかる。
さらに吹き出しをクリックすると、そのお店の詳細情報と現在の価格(現金価格と会員価格)まで表示される細やかさだ。
最安値
- レギュラー 千葉県 162.2円
- ハイオク 山口県 172.8円
- 軽油 千葉県 136.9円
最高値
- レギュラー 長野県 171.7円(+9.7円)
- ハイオク 長野県 183.1円(+10.3円)
- 軽油 長野県 149.2円(+12.3円)
※直近7日間の県別平均(情報が少ない県は除外)
最安値では、全3種類の内、上位2位以内に千葉県がランクインしている。
逆に最高値は、長野県が三冠を達成してしまっている。
ちなみに、2014年7月23日現在で一番安いガソリンスタンド(投稿された情報)は、岡山県倉敷市のペガサス石油。
現金価格で、レギュラー155円。
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価格差の理由
素人考えでは何となく海の近くは安く、内陸の方に行くにつれて高くなっていくイメージがあるが、そのイメージは間違いでなかった。
ガソリンは陸路で運ぶのが一般的なので、内陸に行けば行くほど輸送コストかかってしまう。
つまり、かかったコストは当然ガソリン価格に反映されてしまうので、港が近い海沿いよりも内陸部の方が価格が高くなってしまう。
さらに内陸部の方は、直接ガソリンスタンドに届くのではなく、油層所という中継地点を経由してから運ばれる。
そのため、内陸部でも油層所からの距離によって、販売価格にばらつきが出てくる。
そして、ガソリン自体の流通ルートや、エリアにある店舗ごとの駆け引きなどが、さらに価格を複雑化し、近所でもエリアが違うだけでガソリンの販売価格が違ってくる現象が起こる。
まとめ
ガソリンの調達先など流通ルートの違い、ガソリンスタンドに届くまでの輸送距離とそこに掛かるコストの違い、エリアにある店舗ごとの駆け引きなど複雑な事情により、同じガソリン(厳密には成分は各社違う)でも地域によって販売価格が違ってくる。
だからと言って、ガソリンが一番安いから千葉県に住んだ方が得だ、とわざわざ移住する人はいないだろう。
たしかに千葉県はガソリンが安いかもしれないが、ほかの部分では今住んでいるところの方が得をしているかもしれない。
今の生活があるので、現状で、できる範囲の節約を考えた方が現実的だろう。