umbrella abstract / photo by liz west
これだけ技術が進歩していく中で、昔からほとんど変化が無い物、「傘」。
ここに来て、ようやく進化する時がやっていきました。
その名も『エアーアンブレラ(Air umbrella)』。
空気の幕を作ることによって、雨を遮断する仕組みのようですが...。
開発したのは中国の研究チームです。
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つっこみどころ満載のエアーアンブレラ(Air umbrella)
photo by : U-1 速報
写真のように棒の先端についたプロペラを回転させることで空気の幕を作り出し、落ちてくる雨を弾く仕組みになっています。
傘としての機能
photo by : KICK STARTER
一番気になるのは、「傘」としての機能を果たすのかということろ。
しかし、強い雨には対応できないとのこと。
今のところ、強い雨がどの程度を指しているのかは不明です。
そして、映像を確認する限り、手の部分が無防備で濡れるかもしれません。
「KICK STARTER」というクラウドファンディングサイトで出資を募っていて、そのサイトに動画がアップされてます。
ナレーションは英語ですが、その動画中にデモンストレーションで実際に作動している部分があり、エアーアンブレラ本体上部の雨は弾くことが出来ないように観えます。
ちなみに出資すると、来年2015年12月末までには、出資者へ完成品が届く予定とのこと。
その1ヶ月後の2016年1月末までに送ることが出来ない場合は返金制度もあるみたいなので、出資してみるのも面白いかもしれませんね。
周りへの影響
空気で雨を弾くということは、周囲に雨粒が飛び散ることが心配になります。
この点については、50~70センチぐらいは飛び散るようで、エアーアンブレラを使用する際は、周りからある程度距離を保つなどの配慮が必要とのこと。
周囲の人たちが傘を使っていれば問題無いとのことですが、周りが傘を差していたとしても、身長差によって弾いた雨粒が直撃する可能性も十分考えられます。
そして、周囲で傘を差していない人がいたとしても、雨でどのみち濡れるのだから問題無いと強気の発言も。
確かに濡れる事には変わりないので、間違ってはいない回答です。
...どうなんでしょう?
いくら濡れているからといっても、かけられた方は不快な気持ちになるような気が...。
スイッチのタイミング
使い始め、使い終わりの際に、スイッチをON/OFFするタイミングを誤ると事故になりそうです。
事故と言っても傷害のような事故ではなく、例えば、周りにスカートの女性がいたりすると大変です。
バッテリー時間
- Aタイプ 女性向けで500gと軽いがバッテリー約15分
- Bタイプ 標準タイプで800g。バッテリー約30分
- Cタイプ 伸縮可能型で850g。バッテリー約30分
通学、通勤を考えると、15分では心許無い気がします。
30分でもちょっと危ないかもしれませんが、車通勤だったら何とか行けそうな気がします。
フル充電にかかる時間は30分とのこと。
案外早く充電出来ますね。
駆動時間を長くしようと大きいバッテリーを搭載すれば重くなるし、軽さを追求すれば、大きいバッテリーは搭載出来ないし、このあたりがポータブル製品の難しいところです。
作動音
使用している際の音はかなり大きいようですが、雨音の方が大きいから気にならないそうです。
モーターでプロペラを回転させて風を起こしている構造なので、ドライヤーの動作音くらいかと思われます。
今後
つっこみどころは満載ですが、何でも最初はそうなのかもしれません。
まだ試作段階のようなので、今後に期待したいところです。
そして、冒頭に書いた「昔からほとんど変化が無い物、傘。」
もしかしたら最初から進化系であり、完成型なのかもしれません。